2007年 / 日本 / 143 minutes
出演 : 加瀬亮、瀬戸朝香、役所広司、山本耕史、もたいまさこ
監督 : 周防正行
公式サイト →
★Story : 名作 「Shall we ダンス?」 以来、11年ぶりに周防正行監督が選んだテーマは 「裁判」。 通勤電車で痴漢に間違えられた青年の裁判を描く
。あなたの知らない ”ニッポンの裁判” ・・・ その、おそるべき現実が明らかに! (「Amazon.co.jp」より)
Review : 
警察って、裁判って、コワイ!!!
これまで、裁判官というのは 「公正な判断をする正しい人」 なんだと思い込んでいたけど、そうとは限らないのかも、裁判って もしかしたら茶番なのかも、というのが正直な感想。
ストーリーは全体的に淡々と進みますが、ぐいぐい引き込まれてあっという間の2時間半でした。
見ていて、すごくリアルに感じた。
もちろん実情を知ってるわけじゃないので、すべて想像の世界ではあるんだけど、こういう人いそうだよなぁ、こういうことあるだろうなぁということがたくさんあったし、何より、普通の男性が ふとしたことがきっかけで事件に巻き込まれてしまう流れがあまりにも身近で、とても他人事とは思えず。
「話は署で聞くから」 って言葉は、信じちゃいけないんですね。。。
警察は 「起訴か不起訴か決めるのは検察」 と言い、
検察は 「有罪か無罪か決めるのは裁判所」 と言う、
そしていざ裁判所では・・・
「無罪判決は国家権力にたてつくこと」えええええー?!この言葉は本当にショックでした。
警察も、検事も、裁判官も、みんな人間。
こちらにとっては人生の一大事でも、彼らにとっては片付けるべき仕事の一つでしかないし、正義うんぬんではなく、上司に気に入られるよう仕事を進める人がいても不思議じゃない。
自分が思い描いていた警察・検察・裁判所の理想の姿と、この作品の中で描かれている姿 (=現実?) とのギャップにとにかくビックリでした。
とは言え、今回は主人公が 「やってない」 という前提のもとにこの作品を見ているので、どうしても主人公側に感情移入しがちだったのは確か。
もしも被害者側からの視点で描かれていたり、実際に痴漢行為を行ったかどうかグレーな状態でこの作品を見ていたら・・・?
また違う感想を持ったんじゃないかなぁとも思う。
だから、単にこの作品を見ただけで、 「日本の裁判おかしいぜ!」 と憤るのも浅ましいような気もする。
仮におかしかったとしても、解決策が浮かぶわけでもなく。。
ううーん、難しいなぁ。
いずれにしろ、裁判は決して自分とは無関係の世界のことではないということ。
まもなく裁判員制度が導入されることもあるし、裁判に興味を持つきっかけや問題提起としては大変良い作品だと思いました。
公式サイトからリンクされている 「
それボク的傍聴記」 も面白かったです。
それにしても、無罪を主張すると、数ヶ月間拘留された挙句、保釈金200万+弁護士費用。
罪を認めて示談金を支払えばすぐに釈放。
もしも自分が主人公の立場だったら、どちらを選ぶのか・・・・???
知り合いの男性のみなさん!
電車では痴漢に間違えられないよう最善の注意を払ってください!!!
と真剣にお願いしたい気分になりました。
ホンット、気をつけて!!
ちなみに、キャストも秀逸でした。
加瀬亮さんの声の裏返り具合とか、もたいまさこさんの地味ーな感じとか、小日向さんのイヤーな感じとか。どれもこれも役柄にピッタリ!
竹中直人さんの演じた管理人さんみたいな人も、こういう人いそう!!と盛り上がりました。 そういえば、あそこが唯一の笑えるシーンだったような気がする。。
↓写真をクリックすると加瀬くんの単独インタビュー記事にリンクします。メガネ姿も好き!
↓本も読んでみたい
↓コチラは映画の原案となった本だそうです